第8期2年生 第8回「古建築」

b0186729_11243534.jpg

1月14日(土)、家づくり学校2年生「古建築」の授業がありました。

引率講師は、山本成一郎先生と石黒隆康先生。
行き先は、信州の鎌倉とも言われる「塩田平」。
国宝や重要文化財が残る歴史あるエリアです。

まず初めに向かったのは、国宝『大法寺三重塔』。
プロポーションが美しい建築です。
1階から3階にいくに従って、塔の幅が小さくなっています。
これを「逓減率」といい、時代の古い塔は値が大きく、新しいほど小さいのだそうです。

柱と柱は、長押で結ばれています。
頭の高さにあるものを「内法長押」、腰のあたりにあるものを「腰長押」、
縁の上にあるものを「縁長押」と呼ぶそうです。
b0186729_11245232.jpg

この長押工法が採用されるようになった後、建物の耐震性が高まり、
後世に残る現存率も高まりました。

続いて訪れたのは、国宝『安楽寺八角三重塔』。中央には、八角の須弥壇に仏像が鎮座。
一見すると四重塔に見えますが、最下段に大きな裳階(もこし)を付けた三重塔。
塔の中心を基点に、垂木を放射状に掛けた扇垂木。手間の掛かる仕事です。
b0186729_11252511.jpg

こちらは、特別に内部を見学させていただくことができました。
内部は、内陣と外陣に分かれ、八本の柱で仕切られています。
弓欄間から漏れる僅かな光は、お釈迦様のお顔を照らします。
b0186729_11254749.jpg

最後に訪れたのは、国指定重要文化財『中禅寺薬師堂』。
薬師堂の建立は今から800年前、信州最古の建物であります。
方三間の阿弥陀堂。屋根は茅葺で、頂上には宝珠が載っています。
b0186729_11261754.jpg

こちらも特別に、内部を見学させてもらうことができました。
内部には四天柱が立ち、その内外で内陣と外陣に分かれています。
内陣は格天井、外陣は垂木を表す化粧屋根裏となっています。
b0186729_11264784.jpg

国宝に指定されている建造物は、日本全国に221か所あります。
もちろん関西地方(奈良64、京都50、滋賀22、兵庫11、和歌山7、大阪5)に多く、
その数は、159か所にも登ります。

東京近県ですと、福島1、栃木7、群馬1、埼玉1、茨城0、千葉0、東京2、神奈川1、
山梨2、長野5といった感じです。

国宝級の建造物を建てるためには、技術力が必要ですし、
もちろん財力も必要だったことでしょう。
そして、それらを残す文化や時代背景も重要になってきます。

そう考えてみると、首都圏で国宝級の建造物を見学することは、
貴重な体験ですし、学ぶことの多い機会となりました。

根來宏典/根來宏典建築研究所
[PR]
# by iezukuri-school | 2017-01-20 11:42 | 2年の授業風景 | Trackback | Comments(0)

第8期 3年生 第8回「開口部と外構」後期

本年もどうぞよろしくお願い致します。

家づくり学校今年最初の授業は、、、
先週日曜日、3年生の最後の授業です。
テーマは前回に引き続き「開口部と外構」、後期です。
講師はstudioA諸角敬先生です。

課題は開口部のない平面図が渡され、
開口部と外構を計画し、平面図、立面図、断面図を作成するというもの。
課題に出た住宅をお借りしての授業となりました。

前のテーマ「形態(屋根)」の勉強の成果も試されます。

先ずは、先生が設計した実物を見せてもらいます。
b0186729_035180.jpg


実務では土地を見て設計をする訳ですが、
図面からでは、ボリュームのギャップがあったかもしれません。

先ずは、諸角先生が、どうしてここに、どういう開口部を作ったかを伺います。
開口部のしくみ、先生の設計スタイルを説明してくれます。

そして、学生の発表となり、それについて、話をしていきます。

b0186729_0382245.jpg


今回は年末年始をはさみ、いつもより10日短いスパンでの授業でしたので、
学生の皆さんは直前まで考えられたようです。

この日は雨降るとても寒~い日でしたが、暖房の無い現場でとても熱い授業となりました。
そして、全員が3年生を終了されました。

学生の皆様、本当に一年間お疲れさまでした。
担当スタッフである事を忘れるくらい、面白い授業でした。
先生方、ありがとうございました。

※家づくり学校来期もやります!募集が始まりました。
詳しくはコチラ
[PR]
# by iezukuri-school | 2017-01-12 00:44 | 3年の授業風景 | Trackback | Comments(0)

第8期 3年生 第7回「開口部と外構」前期

10日程前になりますが、3年生最後のテーマとなります。
「開口部と外構」の授業がありました。

講師はstudioA諸角敬先生です。
b0186729_0501271.jpg


今回の課題である、開口部と外構を考えるのヒントになるはずという始まりでスタートした授業。

開口部が形作る建築の例、

かの有名な二つの建築物の似て非なる形態の比較からはじまり、、、

海外の歴史的都市の改修の際の開口部にまつわる話し。

また、え、これは開口部の話なの?というような

生物の話、思想の話し。。。

家が置かれた環境によって形作られて来た歴史の話等。

住まいのルーツのような話しでした。
b0186729_05033100.jpg


さて、年明け1月8日は3年生最後の授業、課題の発表と講評会です。

学生は今頃、年末年始を使って課題に取り組んでいることでしょう。

みなさま、一年ありがとうございました。
良い年をお迎えください。
来年もどうぞ、よろしくお願い致します。

※家づくり学校の来期の募集が始まりました。
詳しくはコチラ


伊澤計画/伊澤淳子
[PR]
# by iezukuri-school | 2016-12-29 00:55 | 3年の授業風景 | Trackback | Comments(0)

第8期2年生 第7回「木材」 

b0186729_23584050.jpg

家づくり学校2年生「木材」の授業風景レポートです。

講師はアトリエフルカワの古川泰司先生。
埼玉県秩父の山へ向かいました。

b0186729_07272.jpg

先ず最初にお会いしたのは、きこりの上林さん。
日本のきこり100人にも選ばれたことのある、すごい方。
そんなすごい方なのに、とても気さくで、木の事を語り始めたら止まらない。
きこりのお仕事の事、山のこと、木の事、林業のこと、あれやこれやと、面白おかしくも為になるお話に、学生たちもメモを取るのに必死でした。

b0186729_0122625.jpg

b0186729_013367.jpg

授業の為に杉を1本伐採して頂くところの見学させて頂きました。
上林さんの身のこなしの軽いこと。最初の写真のようにかなり斜度のある山をヒョイヒョイと登ってあっという間にチェーンソーを操って、切り倒すところを見せて頂きました。
切り倒された杉の木の断面はとてもみずみずしく、きれい。

次に伺ったのは金子製材さんへ、
b0186729_020168.jpg

山で切り倒した木を柱や板材へと加工する工場です。
金子製材さんは日本でも数少ないJAS認定の構造材を製材できる工場です。
最初にレクチャーを受けたテーブルの上にあるのは、ヤング係数を計測する機械。
日本の林業の事、木材の流通の事、製材にたいする考え方や、苦労されていることなど、資料を見ずにスラスラと具体的な数字や事例を交えながらお話しされる金子社長の姿は木材に対する思いをとても感じられ勉強になりました。
b0186729_0331589.jpg

b0186729_0333348.jpg

b0186729_0335752.jpg


伐採から製材という過程を見学したのちに伺ったのは、
講師の古川先生が設計された、「わらしべの里・共同保育所」へ。
国産木材をふんだんに使った建築の見学です。
b0186729_037969.jpg

b0186729_0372719.jpg

燃え代設計により木の架構が美しい建物でした。お迎えを待つ子供たちが楽しそうに遊んでいる姿が印象的で、うちの近くにもこのような施設があったらと思う、いごごちのよさそうな保育所でした。

b0186729_0495260.jpg

朝から夜まで、まるまる1日、山と木に触れ合う授業となりました。

福田建築設計事務所/福田隆一
[PR]
# by iezukuri-school | 2016-12-23 00:59 | 2年の授業風景 | Trackback | Comments(0)

4年生スタジオ訪問〜川口スタジオ編〜

スタジオ訪問も最後となりました。
最後は、川口スタジオで、事務所までお邪魔しました。
川口先生のHPはこちらとなります。
事務所が移転となっていて、昨年とは異なる場所でしたが、雰囲気は同じで、
扉を開けると川口さんの世界観を垣間見ることが出来ます。
b0186729_11514014.jpg
本に囲まれた落ち着いた場所で、大きな図面を広げて指導を受けています。
平面詳細図と断面詳細図がかなり細かく書き込まれている様子です。
川口さんの経験談から、かなりマニアックな所までお話してくれて、たいへん興味深いです。

川口スタジオは恒例のようですが、長時間の授業が終わると、食事会に移行します。
お酒が入ると、話しは更に濃くなって、、、、、。

どのスタジオも本当に贅沢ですね。
じっくり丁寧に進んでいるようです。

最終発表会は、来年(2017)の2月18日です。
どうぞお楽しみに。

4年生の皆さんはラストスパートガンバって下さい。

BUILTLOGIC・石黒隆康





















[PR]
# by iezukuri-school | 2016-12-20 12:30 | 4年の授業風景 | Trackback | Comments(0)


NPO法人・家づくりの会が運営する「家づくり学校」の専用ブログです


by iezukuri-school

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

外部リンク

検索

カテゴリ

全体
お知らせ
1年の授業風景
2年の授業風景
3年の授業風景
4年の授業風景
イベント
報告
未分類

以前の記事

2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 02月
2016年 01月
more...

最新のコメント

第一期、第二期では、八戸..
by iezukuri-school at 17:00
寒い中現場公開に来ていた..
by 藤原昭夫 at 10:43
藤原さんには、新年早々、..
by 小疇友子 at 10:37
先日の「構造」は面白かっ..
by 泉幸甫 at 15:25
田中Nです。 田中 康..
by nt-lab at 09:06

記事ランキング

ブログジャンル

スクール・セミナー
建築・プロダクト

画像一覧