第10期3年生 第5回「環境」(前期)

3年生の講義第5回目は「環境」(前期)についての講義になります。
講師はsutudioA 諸角敬先生です。

昨今の異常気象がニュースで話題になり、度々自然環境の変化について身近に考えさせられますが、建物の設計において環境をどう考えるかは非常に重要なテーマです。
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講義では気候や風土、文化、都市、生物など様々な視点から環境に対するテーマを探るものでした。
環境を考える要素は実に多様で、色々なところで「考えるヒント」を見つける事が出来るものだと感じられる示唆に富んだ講義でした。
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今回の課題は諸角先生が実際に集合住宅を設計された敷地において、環境に配慮した集合住宅を設計するものです。
講義の中で様々なヒントを見つけた学生さん達がどの様な提案をしてくるのか次回の講義が楽しみです。

PLUSdesign/萱沼宏記




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# by iezukuri-school | 2018-10-17 14:25 | 3年の授業風景 | Comments(0)

特別構造ゼミ 第5回目

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9月29日(土)、家づくり学校「特別構造ゼミ」5回目の授業がありました。

各自が考える構造の軸組模型を作り、その伏図を書き、耐力壁の計算を行い、ゾーニングごとの耐力壁の検討を行うこと。ここまでが前回までの内容。課題設定はみんな同じなのですが、その回答に多様性があることが、体験的に構造を学ぶことの面白さ。

多様性があるということは、それぞれに問題点、課題点、理解力に違いが出てきます。それに対し、山辺先生より各自二つずつくらいの部材検討の宿題を与えられていました。まずは、その発表から。その発表に対し、その妥当性や応用性、別の回答や考え方など、山辺先生が深く掘り下げていきます。

山辺先生が各自の模型を手に取りながら解説すると同時にし、山辺事務所の馬場先生が黒板に図解し、その場で桜井先生が計算式を解いていくというエキサイティングな流れで授業が進んでいきました。あっという間の4時間半、それぞれの発表と山辺先生の紐解きによって、構造設計の全体像が掴めたことと思います。

残りの授業は後3回、その3回は講義が中心となります。普通はまず講義があり、その後に演習へと進むと思うのですが、本ゼミでは先に演習をして、後に講義へと進むのがユニークなところ。その方が自身で考える力が付きますし、より実践的な力が付くことと思います。

とはいえは、このようなスタイルの授業を成立させることは難しいことかと思うのです。はじめての試みゆえ、戸惑った受講生もいるかと思いますが、それは山辺先生、馬場先生、桜井先生、泉校長の受講生の力を引き出すコミュニケーション力の高さと、受講生の高い目的意識との相互作用があって成し得ていることかと、傍にいて感じている次第です。

根來宏典/根來宏典建築研究所

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# by iezukuri-school | 2018-10-02 15:46 | 特別構造ゼミの授業風景 | Comments(0)

第10期 1年生 第4回「まちから考える」

第4回は「まちから考える」講師は佐々木善樹先生安井正先生です。
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現在の日本の「まち」がどのように出来ていったか、、制度の側面から考えてみると色んな「違和感」が見えてくる。また「家」って一体なんだろう?家族形態が多様化し人の暮らしも多様化した今、家自体ももっと他人とつながる(「まち」と繋がる)コミュニティの要素を孕んでいくのでは、、、?「まち」にコミットした事例も合わせて拝見し、大きな視点で住宅を捉えていくことや、それを設計に昇華していくこと、、、そんな住宅設計のスピリットを感じられた4時間だったのではないでしょうか。

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# by iezukuri-school | 2018-09-26 11:07 | 1年の授業風景 | Comments(0)

第10期2年生 第4回「建具」

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9月15日(土)は、家づくり学校2年生の第4回目『建具』の授業でした。引率講師は、家づくりの会の松本直子先生。

まずは、埼玉県ときがわ町にある『畑産業』さん。建具業界においても、その製作現場はコンピューター化が進み、NC加工機を導入している工場が多い。こちらの工場でもNC加工機を有しているのですが、できれば手加工にこだわり続けたいと考えているそうです。
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なぜ手加工にこだわるか、、、こちらは障子の組子のサンプルなのですが、面取り障子といい、手の込んだもの。手加工とNCで加工したものの違いを見せてくれました。こういった難しい仕口を手加工すると、手間や時間が掛かり過ぎてしまいます。NC加工機を使うと、もちろん早く、精度も良く出来るのですが、それらは手加工の知識や技術あってのこと。コンピューターを使うのは人ですし、仕口の形状や組み方を熟知していないと、高度なコンピューター技術も有効に活用することはできませんね。
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続いて訪れたのは、埼玉県熊谷市にある『栗原木工所』さん。こちらも伝統的な建具を得意としている建具屋さんなのですが、NC加工機を積極的に活用している工場です。
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欄間などの組子。菱物や亀甲物、多様な組み方がありますが、こういった組子の仕口は、同じ形状の繰り返しであり、NC加工機を使うことの有用性はいうまでもありませんね。
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続いて訪れたのは、埼玉県狭山市にある『阿部興業 狭山中央研究所』さん。断熱、気密、水密、耐風圧、耐火、防犯、耐久、安全、耐震、遮音、、、といった性能を試験する設備が整っており、こういった性能も建具としての大切な要素。研究所ということで、試験室の写真撮影はNG。こちらは会議室で行われた建具に関する講義の様子。松本直子さんからは建具の使い方、阿部興業さんからは框の組み方や強度等、設計者に知っておいて欲しいことを教示してくれました。
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最後に組子のパーツが配られました。各自で組み立ててみて下さいと。簡単にできそうに見えますが、実際にやってみると「???」溝の付け方に法則があるようで、順番を間違えると組み上がらない。左が「麻の葉」、右が「七宝亀甲」。どちらも正六角形を基調とした亀甲物という紋様なのですが、その数は80種類以上もあるそうです。日本の伝統って凄い。
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最後に訪れたのは、東京都昭島市にある『荒川木工所』さん。いわゆる町場の建具屋さんなのですが、高い技術、知識、経験をお持ち。工場の中を一通り案内してもらった後、工場の前に机を広げて、荒川さんによる青空教室。限られた時間ですので、障子に的を絞って解説してくれました。設計者の知識を、建具屋さんのレベルまで高める必要はないかもしれません。ただ、あるレベルを知らないと、本物のデザインができませんし、そのデザインを作ってくれる職人技術を知らずして、本質的な実務は成り立たないと思える講義でありました。
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家づくりの会の木製防火建具研究会と一緒に開発した防火建具のモックアップ。防火性能を求められる地域においては、基本的に木製建具は使えません。一部のメーカーでは防火認定を取得した木製サッシも生産していますが、それらはそのメーカーでしか作ることはできませんし、意匠的にも悩ましいところ。こちらで目指しているのは「町場の建具屋さんでも製作できる木製防火建具」であり、技術のオープン化。しかも建築家の建具らしく框が細い、隠し框、透明ガラスと拘りが詰まった美しさ。木の素材も選べますし、モックアップなので小さなサイズですが、最大w2.85m×h2.40mで防火認定を取っています。

建具屋さんに足を運んだことのある設計者は少ないのではないでしょうか、、、今の住宅で使われている殆どの建具は、既製の工業製品であり、町場の建具屋さんの出番は少なく、職人・後継者不足に悩まされ、技術が衰退しつつあります。特注品と既製品、手加工と機械加工、伝統的なものと現代的なもの、どちらが良いということではなく、相互の良い所を活かすことの大切さ、その工夫を学んだ一日となりました。

根來宏典/根來宏典建築研究所

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# by iezukuri-school | 2018-09-21 17:45 | 2年の授業風景 | Comments(0)

第10期3年生 第4回「形態」(後期)

3年生の「形態」(後期)の講義がおこなわれました。
講師は引き続き泉幸甫校長です。

今回は講義の前に、泉さんの実作を見学させて頂きました。
まずは泉さんの自宅になります 名作「而邸」
教室での講義だけでなく、こうした実体験を通して形態の講義をして貰う事で学生さん達も理解度が深まったと思います。
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図面も拝見させて頂きました。 皆食い入るように見ています。
図面は凄い描き込み量!!

この時点でもう頭はパンパンなのですが、続いて次は少し規模の大きい実例として集合住宅の「アパートメント鶉」を見学させて頂きました。
16年の歳月によって熟成された豊かな空間が広がる素晴らしい建物でした。
学生さんも「ここに住みたい!」とその場でネット検索。
残念ながら空室はゼロです。
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午後から新宿の工学院大学に場所を移して講義を行いました。
「100の屋根」課題を乗り越え、形態だけでなく用途も入れた設計課題です。
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短期間でまとめる課題ですので荒削りな所もありますが、非常に可能性が感じられる素晴らしい提案が多くありました。

3年生の最大の山場となる形態の課題を終え、有志で新宿「どん底」で反省会を行いました。
皆さん寝不足にも関わらず盛り上がりました。
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次回はstudioaA 諸角敬さんによる「環境」についての講義になります。

萱沼宏記/PLUSdesign


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# by iezukuri-school | 2018-09-10 14:48 | 3年の授業風景 | Comments(0)


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