一年生第5回「木から考える」

9月18日(日)は、家づくり学校一年生の第5回「木から考える」が行われました。


9月も折り返して、朝晩は涼しさも感じる時期ではありますが、この日も日中は猛烈な残暑でありました。家づくり学校一年生の授業は後半にさしかかりました。


今回の講師は松澤静男氏と古川泰司氏でした。


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まず前半は古川先生からの講義がありました。知っているようで知らない「木」のお話が満載でした。木の種類や含水率、ヤング係数などの品質については再認識させられることが多く、そこには自然の恵みを生かす為の社会的・技術的な問題が数多くあることも知ることになりました。日本の山が抱える問題についても、どう山を守り、林業を社会のなかで生かすか。そして建築家に何が出来るかということを熱く語っていただきました。昔から山が好きで、そこから得た経験を踏まえて、日本の山や木を守り、いかに私たちがそれを享受するのかといった講義はとてもわかりやすく、改めて考えさせられるものでした。


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後半は松澤先生から木の流通と実例を通した取り組みについての講義でした。木材の供給量と自給率、そして需給率などを通して、日本の木材流通が抱える問題についてお話いただきました。そして、林業家や製材業者との協力により、地域材を有効に活用する取り組みについても、実例を通して紹介していただきました。建築家がどこまで入って良いのかというのはなかなか難しいところですが、山を活かし、林業を活性化させることで私たちが自然の恵みを受けること。今、そのためには多くの問題が横たわっていることをしっかりと理解しなくてはいけないと感じた講義でした。


一年生第5回「木から考える」_b0186729_15293360.jpg


講義終了後はいつものように懇親会へ。講義では聞けなかったことを聞いたり、それ以外の話題でも盛り上がったりと、大変有意義な時間を過ごしつつ、日曜日の夜は更けていきました。

また次回の講義もお楽しみに。

(宮野人至・㈲宮野人至建築設計事務所)
by iezukuri-school | 2011-09-21 15:30 | Comments(0)


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