家づくり学校3年生第2回「茶室」

家づくり学校第4期3年生の第2回講義「茶室」が6月24日(日)に行われました。

今回は課題の講評を行うということもあり、家づくりの会の事務局が会場となりました。


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先月の講義で出された課題は、事前に学生の皆さんからしっかりと提出されました。
そして、講義はそれらの講評から始まりました。川崎先生が事前にチェックされていましたので、各学生の作品一つ一つについて丁寧に説明をいただきながら、良いところや改善が必要なところの指摘をしていただきました。
学生の皆さんからも積極的に質問が出たりしながら、茶室の用と美について教えていただくという贅沢な時間はあっという間に過ぎていきました。


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川崎先生からの差し入れのお茶菓子をいただきながら、少しの休憩の後、
講義の後半は茶室の「美」についてでした。



数寄屋建築とは何なのか。
透屋?数奇屋?須貴屋?


さまざまな建築様式があった中、数寄屋はなぜ今も生き続けているのか。
その成り立ちから、現在に至るまでの変遷について、こちらもとても分かりやすい解説と豊富な資料により教えていただきました。


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今回、最後に行われた問いかけによる講義は心に残るものでした。
「数寄屋」からイメージする言葉と「心地良い住まい」からイメージする言葉。これらは見事にリンクしたのでした。これは私たちが日ごろ感じている安らぎや美しさ、日本人が持つ奥ゆかしさなどへの判断基準の延長線上に「数寄屋建築」があるということ。
そして、まさに茶室は「日本の美意識が最も集約的に造形化されている建築である。」ということを教えていただき、3時間にわたる講義は終了したのでした。


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恒例の懇親会はそのままの流れの中、家づくりの会事務局にて行われました。飲み物やおつまみなどは買い出しに行き用意し、気兼ねなくゆっくりと、けれどもとても真剣な話が続いて日曜日の夜は更けていったのでした。

川崎先生、大変お疲れ様でした。
学生の皆さん、次回からの講義もよろしくお願いします。

宮野人至((有)宮野人至建築設計事務所)
by iezukuri-school | 2012-06-27 23:39 | Comments(0)


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