第6期 1年生 第6回「木から考える」

1年生コース第6回は、ゲストに筑波大学名誉教授の 安藤邦廣 先生をおまねきしての
特別講義になりました。

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「大切なことは
木をはやし、まもること。」

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板倉にみる壁構造の歴史的変遷についてお話しいただきました。

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正倉院正倉

校倉はどうしてこのような三角の断面形状をしているのだろうか?
昔は甲倉と呼ばれ、鎧のような形状は大事なものを外敵から守るために生まれたという説。一方で、それは木取りに関係するものだったという説(下図)。これは納得です。
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倉の構法の変遷に話がうつります。
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安藤先生が研究してこられた日本各地の板倉をスライドでご紹介いただきました。
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巧みに組まれた民家の松梁



住宅の壁構造の変遷

寝殿造、書院造、数寄屋造、民家造・・・それぞれの時代では木材資源の状況が異なるため、「その時代の建築は、その時の里山の状況を映している」のだそうです。
木材が枯渇し、大きな材が入手しにくくなったり、ヒノキ・杉・松など里山で採れる材種の変化、また、製材技術の発達があり、そのことが建築のつくり方に大きく影響を及ぼしていきました。


ものの本質を理解していなければ、ものはつくれない。
私たちは日本人が培い、守り育ててきた自然、歴史、技術や知識をもういちど見直して
現在どういった建築をつくるべきか考え直す必要があると痛切に感じました。


授業後はいつものように懇親会へ。
安藤先生を囲んで、受講生の皆さんが熱心に質問を行うなど大変有意義な時間となりました。


次回は12/4は泉幸甫先生・川口通正先生・村田淳先生の「外構を考える」です。
楽しみな授業が続きます。

(写真:山本成一郎さん)


丹羽 修 / NLデザイン







by iezukuri-school | 2014-11-19 07:34 | 1年の授業風景 | Comments(0)


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