第9期2年生 第3回「鉄平石」

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7月15日(土)は、家づくり学校2年生の第3回目『鉄平石』の授業でした。

今回の探訪では、大型バスを借り切り、諏訪の方に行って参りました。
引率講師は泉幸甫先生、現地で案内いただいたのは藤森鉄平石の細田さんです。

諏訪の鉄平石は、およそ2400年前、霧ヶ峰火山の活動により誕生した石。
その活動によって2㎝前後の水平に積み上がった岩石の層を板状節理といい、
さらに3~5m幅で垂直に積み上がった層を柱状節理といいます。

鉄平石は、その節理に沿って層状に剥がれる特徴を持つ輝石安山岩。
山肌に岩の節理が露出している採石場の圧巻な風景をバックに、
細田さんの解説に聞き入ります。

職人さんが、石を薄く割る技を披露してくれました。
節理を見極め、石の小口にノミを打っていきます。
ぐるりと一周するころには、水平にひび割れが浮き出てきて、2枚に剥がれます。
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板状に割り出された石が、そこかしこに積まれています。
サイズも様々、色も様々、小口も様々、表情も様々、、、
ともかく、様々な使い方の可能性を感じる石であります。
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鉄平石の採石場を後にし、向かったのは、鉄平石による石屋根葺き民家。
石質は硬く、耐火性、耐候性、耐重性、耐酸性が高い鉄平石。
そして薄くできる特性を活かし、屋根に葺かれてきた素材でもあります。
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そして最後に訪れたのは、茅野市にある『神長官守矢資料館』。
現代的な建築における鉄平石の使い方を見学。設計は藤森照信氏+内田祥士氏。
屋根には、鉄平石が葺かれています。
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飛び石のように敷かれた鉄平石のアプローチ。
分岐点には、水路を跨ぐブリッジも兼ねて巨大な鉄平石を配置。
その巨大な石と建物の間にも大きな鉄平石が2枚鎮座しておりました。
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鉄平石が他の石と異なるのは、岩石を切り出すのではなく、割り出すこと。
そのため、形、大きさ、厚みという点において、同じものはありません。
工業製品化された建材に慣れた近代的な建設現場では、扱うのが難しい素材かもしれませんが、
そこに手づくり、モノづくりの新たな可能性を感じる素材でありました。

次回9月は『瓦』の探訪、高崎に向かいます。

根來宏典/根來宏典建築研究所
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by iezukuri-school | 2017-07-24 17:12 | 2年の授業風景 | Comments(0)


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