第13期2年生 第1回目「素材」

先日、13期第1回、泉校長による「素材」の講義が行われました。

今期の2年生は、12期の1年生と、11期の1年生で12期では飛び級で3年生を受講した(12期はコロナの影響で2年生が開講できなかったため)方々が混在するという珍しい構成になっています。
その他、家づくり学校に久しぶりに復活してくださった方なども加わり、たくさんの方々にご参加いただいています。
新型コロナウィルスの感染拡大は収まりそうもありませんが、家づくり学校は感染対策を万全にして、「安心安全の家づくり学校」を目指してまいります。

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さて、第1回の講義は2年生唯一の座学です。1/3程度がオンライン参加、2/3程度は会場にお越しいただきました。
家づくり学校2年生は、個人ではなかなか行けない採掘場や加工場などへの見学がメインの講義となります。素材を活かした設計をするには素材のルーツや性質などをよく知ることが必要です。
素材を知れば既製品をカタログから選ぶ設計から、「ゼロからデザインして創り出す」設計ができるようになるはずです。
先日の泉先生の講義は、2年生の講義で取り扱う「石」「鉄」「木材」「左官」などについてのガイダンス的なお話から、泉先生の建築における実例、世界の建築に至るまで、お話をしていただきました。

第13期2年生 第1回目「素材」_b0186729_09041449.jpeg

泉先生といえば、左官を熱心に研究されていたことで有名です。自らの手で練り、見て、触れて、確認する。もちろん時間はかかります。
製品としてある既調合の左官材料ではなく、材料一つ一つの分量を量り、記録して、実験していったそうです。
でもそうして得られた知見は本物です。
また、泉先生の事務所には既製品のカタログはほとんど無く、素材そのものやパーツのカタログが多いそうです。
既製品に合わせて建築を設計するのではなく、照明器具でも手摺でも建築物と一体的に自ら設計してしまう。
だからオリジナリティのある建築作品が出来上がるのです。

「素材を知ること」は「自分らしい設計をすること」に近づくと思います。
わたしは学年担当スタッフですが、2年生の見学を楽しみにしています。
皆さんもお楽しみに。

島村 香子/島村香子建築設計室


by iezukuri-school | 2021-08-24 09:09 | 2年の授業風景 | Comments(0)


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