カテゴリ:2年の授業風景( 26 )

第10期2年生 第3回「大谷石・深岩石」

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7月28日(土)2年生「大谷石・深岩石」の授業レポートです。

今年は異常気象の影響からか普段と違う迷走台風が近づく中の授業となり、前日からのニュースでちょっと不安なスタート。
講師は根來宏典建築研究所の根來宏典先生です。
校長の泉幸甫先生にも同行して頂き、ちょっと贅沢な授業となりました。

小雨降る中、新宿に集合してバスの中でこれから見に行く石についてレクチャーを受けます。
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現地にて案内して下さる植松さんと合流。
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まずは深岩石の露天掘りの採石場へ。
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切り出したばかりの深岩石はみずみずしくきれいな青みがかった緑色をしています。
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大谷石と比べて強度や耐久性が違うそうです。
最後の一手間はやはり人の力で切出します。
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山を登ったと思ったら今度は大谷石の地下掘りの採石場へ向かいます。
一般向けに見学可能な採石場とは違い、現役で採石されている場所は地下50mほどの空間で地上とは別世界のようです。
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最後の見学先は大谷石を多用した集落の見学です。昔はその周辺の人たち専用の無料で切出してよい採石場があったそうです。そのせいか屋根や外壁に大谷石が使われています。いままで待っていてくれたように最後の見学先でどしゃ降りに。。
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今回は大谷石・深岩石の生産の場、実際に使用されている建物を見ることによって、ひとつの素材の見え方が変わり使い方や見せ方の工夫でまた違った魅力や可能性を秘めてる素材だと再認識した授業となりました。


福田建築設計事務所/福田隆一

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by iezukuri-school | 2018-08-06 21:57 | 2年の授業風景 | Comments(0)

第10期2年生 第2回「植木」

6月16日(土)2年生「植木」の授業レポートです。
講師は川口通正建築研究所の川口通正先生。
今年度も、埼玉県川口市の植木の街「安行」を散策しながら植木の勉強をします。
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梅雨時ということもありお天気が心配でしたが、雨は降らずに丁度良い気候でした。
事前に川口先生よりオススメの書籍も教えて頂き、皆さんちゃんと予習してきたかな?
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最初に伺ったのは三朋緑化さん。
草花や植栽に関しての知識はものすごくて、とても頼りになる方。
今回初めて伺った方も気軽に立ち寄れる場所なので、植栽について困ったことがあればまた伺ってみてください。
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今回見学した場所はどこも、草花、樹木に名前と一般向けの値段の表記があり、
樹木のことを覚える最初のステップとしてはとても良い勉強になったかと思います。

最後に川口先生が設計された2つの住宅の事例を見学させて頂き、
実際にどのように植栽が活かされているか体感する事ができました。
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樹木は生き物なので、それなりに手間もかかりますが、実例を拝見するとその手間以上に豊かな生活を与えてくれる事が実感できました。
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設計を進めていく中で住まい手さんによっては植栽いらないという方もいらっしゃるかもしれません。
そんな住まい手さんの口説き方も川口先生よりちょこっと教えて頂いたり、
これからの皆さんの設計活動にとって良い勉強になったのではないでしょうか。

福田建築設計事務所/福田隆一

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by iezukuri-school | 2018-06-24 12:09 | 2年の授業風景 | Comments(0)

第10期2年生 第1回「素材」

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5月19日(土)、家づくり学校2年生「素材」の授業がありました。


2年生は教室を飛び出し、素材の産地や職人さん達の技術を訪ねるカリキュラム。ですが、いきなり現場に行っても、何を見て良いものやら?何を質問して良いものやら?何のために行くのか?分からない(分かったつもりになっている)もの。


それでは時間もお金もモッタイナイですし、職人さんたちに対して失礼というもの。一回目の授業では「何故そのような場所に足を運ぶのか?」というガイダンスが教室で行われました。講師は、泉幸甫先生です。高度経済成長期、泉先生は、職人文化の衰退や、それに代わる工業化製品の台頭を目の当たりにし、それらと対峙してきた経験豊かな方です。


とはいえ、工業化ということを否定しているわけではありません。ただそれが商業化(利益追求)になると、これは健全な設計者としての立ち振る舞いが問われるわけですね。工業化の夢は何をもたらしたのか?から始まり、そのような時代において住宅における個別性をどのように生み出すか?まで。「職人的な世界感」と「機械・プレキャスト的な世界観」を二項対立的に捉えるのではなく、工業化の良い所は取り入れつつ、その狭間で生きる住宅設計者の未来に光を照らしてくれたように思います。


今年度は、植木、石(大谷石)、建具、左官、木材、瓦、板金といった産地や技術を探訪します。知らない世界を学ぶということは楽しいことなのですが、それを実践にどう結び付けるか?というビジョンが大切。そんな住宅設計者の在り方を考えさせられる授業でした。


新入生となる1年生の授業は、5月27日から始まります。定員までまだ空きがあるようです。入学希望者は、コチラ≫


根來宏典/根來宏典建築研究所


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by iezukuri-school | 2018-05-21 15:52 | 2年の授業風景 | Comments(0)

第9期2年生 第7回「古材・再生素材」

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1月20日(土)は、家づくり学校2年生の第7回目『古材・再生素材』の授業でした。

引率講師は、家づくりの会の安井正先生。
はじめに訪れたのは、新木場にある『東京ボード工業』さん。
パーティクルボードを作っている工場です。

型枠、造作端材、パレット、家具、植木(生木)、割箸、、、これら木質系の廃棄物をチップ化し、安全・健康に配慮された接着剤で再結合させたボード製品。
システムキッチンや収納家具、マンション置床の下地として使われています。

工場内部は写真撮影禁止ということで公表はできませんが、
持ち込まれた廃材に混じっている釘などの金属を丁寧に取り除き、
厳ついカッターで粉砕されてチップとなり、それをボード状に固められて製品化。

こちらでは大量の受け入れ要求があり、生産量が年々増加しているそうです。
リサイクルやエコという言葉が脚光を浴びる時代において、
自分たちの作ったものが、その役目を終えた時のことまで想像しておくことは、
我々設計者にとっても大切なことだと思います。

続いて訪れたのは、葛飾区金町にある『柳沢商店』さん。
家屋解体時に出る再利用可能な建築資材を取り扱っているところ。
倉庫の中には、所狭しと資材が保管。奥に行くに従い、お宝が眠っている予感がします。
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柱や梁はもちろんのこと、野縁や垂木を含め、ほぼ全ての部材を大切に扱っております。
解説してくれるのは、4代目の小林さん。手の込んだ明かり障子や、レトロな硝子障子、
素材の色艶が増した経年美化。好きな人には、堪らない空間です。
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次に訪れたのは、谷中にある湿板写真館。
安井さんが15年前にリノベーションを手掛けた実例。
内部の様子は、写真に写っている方々の肖像のことがありますので、公開は控えます。
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天井を剥がし、古びた梁材を表した空間。大胆に切り取ったトップライトからの光が空間の陰影を惹き立てているように思います。床にはパーティクルボードが貼られており、15年を経た暮らしに馴染む様相がうかがえました。
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せっかくなので、谷中散策。
古い建物をリノベーションしたり、古材や再生素材を活かした街並みが広がっています。
瓦と土を重ねて積んだ塀、江戸時代の寺町の面影を今に伝えます。
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最後は、谷中銀座の路地奥にある『空薫×tech to hook』。家づくり学校の事務局長の丸石さんが主宰する設計事務所と、そのお友達がやっている和菓子屋さん。
古い木造住宅をリノベーションして活用している実例を見学させていただきました。
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以上、一日歩き回り、考えさせられることが多かったように思います。
聞こえの良いキャッチコピーが流布する現代社会において、
シビアな現実を受け止めた上で何ができるか?
そういったことをも探求することが、我々設計者としての責任かと感じました。

根來宏典/根來宏典建築研究所

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by iezukuri-school | 2018-01-22 17:40 | 2年の授業風景 | Comments(0)

第9期2年生第6回「木材」

1118日(土)2年生は埼玉の山へ木材を勉強に行ってきました。

講師は松澤静男先生(マツザワ設計)。

今回は埼玉県飯能の「西川・森の市場」事務局の浅見さんにも同行して頂きました。

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まず向かったのは、飯能にある井上さんの山。

井上さんから、この地で育つ西川材とよばれている名前の由来や、杉材の特性などレクチャーして頂きながら、山を登っていきます。

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同じ70年生の杉でもまったく太さの違う木を見て育ちや強度の違いの話、まっすぐ育つ良質な杉は遺伝的な要素を持っていてその子供の杉もまっすぐ育つ、そんな話も聞いたりしながら、伐採して頂ける木の近くまで到着しました。

職人さんがチェーンソーを操って、手際よく作業していきます。

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無造作に並んでいるような杉の木ですが、計画的に木の性格や生長具合などを見極めながら、山に手を加える仕事はとても根気と労力のいる仕事です。今、日本の山は構造材や建材として使う木材を供給するにはちょうど良い時期なのだそうです。多少高くても国産材を使う意義を改めて考える良い機会になったのではないでしょうか。

伐採見学の後は「KINOCA」さんでお昼ごはん。

こちらの施設を設計されたのは現在4年生のヒダマリデザイン設計室の太田さんです。

プレカットと手加工の違いを見比べる事が出来るように設計されています。

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午後は加工の現場へと伺います。

午後一番に伺った「日本住建」さんは、手加工も可能なプレカット工場です。

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機械では加工できない複雑な納まりとなりそうな部分はモックアップを大工さんが加工して納め方を検討してくれる、ちょっと面白いプレカット工場です。

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ロボットの腕のような機械。ちゃんと工具を持ち替えて作業しています。

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その後は、手刻みの加工現場を見学に「吉澤建設工業」さんの下小屋へ。

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先代の社長さんは現代の名工として表彰されるなど、木組みについてはこだわりのある工務店さんです。木材の仕口について2代目社長の吉澤さんからレクチャーして頂きました。

蟻かけの継ぎ手もプレカットと手刻みではねじれに対しひと手間かけていたりと手刻みによる加工の場合同じように見える仕口でも見えないところにひと手間かかっている事を教えて頂きました。

近くで施工中の現場も見学させて頂きました。

素材のある山に入りその素材を加工するまでの流れを見て、山の現状や機械化と手加工の違いを肌で感じる事が出来た一日でした。見学先それぞれで感じたのはそこにいる人がやはり素材に愛着をもって向き合っているということ。その素材をどのように設計に取り込み活用していくのか、個々の考えの違いはあれど、設計者としての向き合い方は同じでなければいけないような気がしました。

福田建築設計事務所/福田隆一

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by iezukuri-school | 2017-12-20 16:15 | 2年の授業風景 | Comments(0)

第9期2年生 第5回「建具」

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10月21日(土)は、家づくり学校2年生の第5回目『建具』の授業でした。

引率講師は、家づくりの会の松本直子先生。
はじめに訪れたのは、埼玉県狭山市にある『阿部興業 狭山中央研究所』さん。
今年7月に開設された新しい施設です。
建具の知識向上の場を提供するモックアップ展示、製品性能を試験で実施し、
各評価試験に備えて基礎データを充実させる製品試験室を備えています。

建具に求められる性能として、断熱、気密、水密、耐風圧、耐火、防犯、耐久、安全、耐震、遮音といったことが考えられます。これらのことは、建築基準法、住宅性能表示制度、公的仕様書、業界ガイドラインでも示されていますが、
ものづくりが規格化されていく流れの中で、その原点に立ち返ることも重要であり、
こういった性能についても我々設計者は無関心ではいられません。

腰を据えた講義を伺った後、いよいよ試験室の見学です。
研究所のため写真NGであり、詳しくはお伝えすることはできませんが、
全16種類の試験及び施工方法を検討できる設備を備えておりました。
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続いて向かったのは、埼玉県熊谷市にある建具屋『利光』さん。
NC加工機が整い、フラッシュと無垢の両方、
さらには防音や防火といった特殊建具を得意としています。
NCというのは、ナンバーコントロールの略で、コンピューター制御された機械のこと。
導入コストは高価ですが、作業効率が向上しますね。
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鉛を扱う様子、病院のX線室の扉に仕込まれます。
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次に向かったのは、埼玉県比企郡ときがわ町にある建具屋『下雲木工所』さん。
ときがわ町は「建具のまち」で、町内には70件程の建具屋さんがあるそうです。
その中でも下雲さんは、無垢の建具、格子、障子、框戸を得意としており、
全て受注生産の建具を扱っています。
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墨付け、ホゾ加工が終わり、次の工程を待つ部材。職人技が光ります。
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最後に訪れたのは、東京都昭島市にある建具屋『荒川木工所』さん。
先の見学先で質問や解説に熱が入り過ぎ、、、
すっかり日が暮れての遅い時間の到着となってしまいました。
手づくりの建具を全般的に得意としているのですが、限られた時間ですので、
障子に的を絞り、その形状や組手のことを分かりやすく教えてくれました。
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家づくりの会の木製防火建具研究会と一緒に木製防火建具の開発をした建具屋さんです。
その建具の仕掛けを説明している様子。
建築家の建具らしく框が細い、隠し框、機能とこだわりが詰まった美しさ。
モックアップなので小さなサイズですが、最大w2.85m×h2.40mで認定を取っています。
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この防火建具の凄い所は、デザインだけではありません。
一部のメーカーでも木製防火サッシを生産していますが、それはそのメーカーでしかつくることができません。それに対しこちらは、どこの町場の建具屋さんでもつくれる仕様、認定の取り方になっており、技術のオープン化を目指しています。
素材についても、杉以上の密度であれば何でも使えます。

この開発が始まって10年程、ようやく実現できるようになった訳です。
町場の建具屋さんの元気を取り戻すことに寄与できると良いですね。

建具屋さんに足を運んだことのある設計者は少ないのではないでしょうか、、、
今の住宅で使われている殆どの建具は既製の工業製品であり、技術が衰退しつつあります。
特注品と既製品、手加工と機械加工、伝統的なものと現代的なもの、どちらが良いということではなく、相互の良い所を活かすことの大切さを学んだ一日となりました。

根來宏典/根來宏典建築研究所
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by iezukuri-school | 2017-10-27 06:03 | 2年の授業風景 | Comments(0)

第9期2年生 第4回「瓦」

9月16日(土)第4回目「瓦」の授業のレポートです。
講師は徳井正樹先生と屋根舞台という瓦製造、瓦職人のチームの世話人代表、小林保先生です。

今回の授業の出発点は高崎駅。みんなで車を出し合って移動します。


先ず伺ったのが、徳井先生設計の「花扇」。
地域に根差したお花屋さんで、ここでは「離瓦」という瓦を放熱板としてとらえ考え出された新しい工法で屋根は葺かれています。
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その次に伺ったのは、「能瓦」で葺かれた家を見学。この瓦も江戸中期の十能瓦として伝わっていた瓦を現代に合うように復刻されたそうです。
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その後、徳井先生のご自宅にうつり、ミニ講座。
地球温暖化による夏場の温熱環境の変化に瓦を活用することに至った経緯やご自宅の建設時のお話しや地域の事など、とても内容の濃い講義。
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まだまだ続きます。次は小林先生のご自宅に移り、お昼ご飯のお弁当を食べながら、小林先生のお話しを伺います。
自らも屋根に上り瓦を葺く職人さんとして、設計者に対する考えをお聞き出来ました。
小林先生は屋根舞台というチームを組んで徳井先生と一緒に離瓦や能瓦など創作し甍賞の金賞も受賞され新しいことへチャレンジした時の苦労話や、
職人へ依頼する際の極意など、設計者として為になるお話しを伺いました。
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群馬県甘楽町は、富岡製糸場と深い繋がりがあり、製糸場を建設する際に必要ととなるレンガ、瓦はほとんど甘楽町で作られたそうです。
だるま窯や、トンネル窯も見学し、最後の締めくくりは、改修中の富岡製糸場へ。
瓦の屋根工事も担当されている小林先生よりレクチャーを受けながらの見学はまた違った見え方のする行程となりました。
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今回の見学で地域で活動する建築家の素材に対する向き合い方、どっぷりと浸かることも必要だと実感いたしました。
福田隆一/福田建築設計事務所

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by iezukuri-school | 2017-09-27 19:14 | 2年の授業風景 | Comments(0)

第9期2年生 第3回「鉄平石」

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7月15日(土)は、家づくり学校2年生の第3回目『鉄平石』の授業でした。

今回の探訪では、大型バスを借り切り、諏訪の方に行って参りました。
引率講師は泉幸甫先生、現地で案内いただいたのは藤森鉄平石の細田さんです。

諏訪の鉄平石は、およそ2400年前、霧ヶ峰火山の活動により誕生した石。
その活動によって2㎝前後の水平に積み上がった岩石の層を板状節理といい、
さらに3~5m幅で垂直に積み上がった層を柱状節理といいます。

鉄平石は、その節理に沿って層状に剥がれる特徴を持つ輝石安山岩。
山肌に岩の節理が露出している採石場の圧巻な風景をバックに、
細田さんの解説に聞き入ります。

職人さんが、石を薄く割る技を披露してくれました。
節理を見極め、石の小口にノミを打っていきます。
ぐるりと一周するころには、水平にひび割れが浮き出てきて、2枚に剥がれます。
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板状に割り出された石が、そこかしこに積まれています。
サイズも様々、色も様々、小口も様々、表情も様々、、、
ともかく、様々な使い方の可能性を感じる石であります。
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鉄平石の採石場を後にし、向かったのは、鉄平石による石屋根葺き民家。
石質は硬く、耐火性、耐候性、耐重性、耐酸性が高い鉄平石。
そして薄くできる特性を活かし、屋根に葺かれてきた素材でもあります。
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そして最後に訪れたのは、茅野市にある『神長官守矢資料館』。
現代的な建築における鉄平石の使い方を見学。設計は藤森照信氏+内田祥士氏。
屋根には、鉄平石が葺かれています。
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飛び石のように敷かれた鉄平石のアプローチ。
分岐点には、水路を跨ぐブリッジも兼ねて巨大な鉄平石を配置。
その巨大な石と建物の間にも大きな鉄平石が2枚鎮座しておりました。
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鉄平石が他の石と異なるのは、岩石を切り出すのではなく、割り出すこと。
そのため、形、大きさ、厚みという点において、同じものはありません。
工業製品化された建材に慣れた近代的な建設現場では、扱うのが難しい素材かもしれませんが、
そこに手づくり、モノづくりの新たな可能性を感じる素材でありました。

次回9月は『瓦』の探訪、高崎に向かいます。

根來宏典/根來宏典建築研究所
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by iezukuri-school | 2017-07-24 17:12 | 2年の授業風景 | Comments(0)

第9期2年生 第2回「植木」

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第9期2年生、
素材を探訪する授業が本格的に始まりました。

6月17日(土)第2回目「植木」の授業風景のレポートです。
講師は川口通正建築研究所の川口通正先生です。
植木の町「川口市安行」をアチラこちらと歩いて植木について勉強します。

最初、駅前にて川口先生より今回のルートの説明と
せっかく授業として参加しているのだから
最低10種は樹木、下草の名前は覚えるようにとお題を課せられました。

まず初めに伺ったのが三朋緑化さん。ここは一般のお客さんも買いに来られるお店です。
樹木やお花について流行があることや昨今の業界の状況など、お話しを伺いました。

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途中、川口先生が手掛けられた家の住まい手さんも飛び入り参加され、
近くに住んでらっしゃるとのことで裏道を散策。

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その後、2か所ほど、
生垣や竹の種類が多い植物園、樹木の販売所をめぐり、
お昼休憩。

お昼を食べた後、
植木について川口先生よりミニ講義。
高木、中木、低木、下草。ちょっとしたテクニック。植木屋さん用語。
などなど、
それぞれ興味深く感じた内容はそれぞれかと思います。
その中のひとつ、
1本の木を生かすため(根付かせるため)に3本植える。
ちょっとかわいそうだけど
メインの木の為に2本は枯れても良いと考え植えるテクニックだそうです。

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ミニ講義の後は、
庭に関する資材を扱う石屋さんへ
ちょっとした石を使うときのテクニックなども教えていただき、

最後は川口先生が設計された家へ。
最初の写真がその家の前で撮影させて頂いたものですが、
実際に今日みてきた植栽たちが、
どのように使われ生かされているか、
目で見て、
肌で感じることができたのではないでしょうか。

福田建築設計事務所/福田
一部写真/小野育代建築設計事務所/小野育代

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by iezukuri-school | 2017-06-21 13:11 | 2年の授業風景 | Comments(0)

2年生第1回目「素材」

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5月20日(土)、家づくり学校2年生「素材」の授業がありました。

2年生は、教室から飛び出し、素材や物づくりの現場を訪ねるカリキュラム。
例年ですと、初回から外に出かけての見学会になっていたのですが、
今年は始めに「何故そのような授業を行うのか?」というガイダンスを教室で行い、
2回目から出かけようとなりました。
講師は、泉幸甫先生です。

「自然素材って良いよね」「手づくりって良いよね」って話が、よくあります。
泉先生自身もそのような住宅設計を手掛けてきたわけですが、
決して工業化を否定しているわけではありません。
自然素材や手づくりの素材を扱うことの難しさを、
住宅産業の歴史的な流れ、豊富な経験の中で解説。

それに対し、自分はどう立ち向かってきたのか。
「職人的な世界感」と「機械・プレキャスト的な世界観」を二項対立的に捉えるのではなく、
工業化の良い所は取り入れつつ、新たな設計手法を模索しつつ、
その狭間で生きる住宅設計者として、今後の世界観へと導いてくれたように思います。

さてさて今年は、植木、石、瓦、建具、木材、古材・再生素材の産地や技術を探訪します。
知らない世界を知るということは大切なことなのですが、より実践的に考えた場合、
知ったことをどう実務に結び付けることが出来るかというビジョンが必要。

そんな住宅設計者の在り方を考えさせられる授業でした。
早く教室を飛び出したいという気持ちが高まったことと思います。

根來宏典/根來宏典建築研究所
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by iezukuri-school | 2017-05-23 17:25 | 2年の授業風景 | Comments(0)


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