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カテゴリ:4年の授業風景( 29 )

4年生特別授業「紀州材産地見学会」

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11月14日、15日、家づくり学校4年生の特別授業で紀州材産地見学会に行ってきました。飛行機の不具合により出発が遅れ、1時間近く遅れての到着。行程では山長商店さんの管理が行き届いた素晴らしい山林を見せてもらう予定だったのですが、断念。伐採現場からのスタートとなりました。こちらは皆伐の現場です。切り倒された木はワイヤー架線によって土場に運ばれるのですが、そもそも架線をどうやって張るのでしょう。。。一昔前は人が山肌を歩いて引っ張ったり、鉄砲で飛ばしていたそうですが、最近はドローンを使うようになったそうですよ。土場ではプロセッサ(ショベルカーの様な車体)が大活躍。木の枝払い、測尺、玉切を連続して行うことができる優れもの。スケールの大きな現場ゆえ、架線に吊り上げられた木は細く見えるのですが、近くで見ると柱として使うには十分な太さ。4寸角柱であれば、18~20㎝だと歩留まりが良いそうです。この辺りは良質なスギとヒノキの産地。こちらは山長さんが管理している伐採現場なので、切り倒された原木は山長さんの製材所にそのまま持ち込まれるのですが、一般的には原木市場に持ち込まれます。山の見学の後は、田熊貯木場に移動し、ランチタイム。丸太のテーブル、丸太のベンチに座って。
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貯木場を後にし、向かったのは製材所『伸栄木材』さん。こちらの写真は平角ツインバンド生産システムという加工ライン。従来の製材機の数倍の能力を備えています。材の中心には赤いレーザー光線、梁のワイドに合わせた緑色のレーザー光線に沿って丸太が削ぎ落されていきます。ツインバンドでは製材できない大径木や長物は、別の製材機を用いて人が付いて丁寧に製材。それにしても見事な材が製材されていました。ハイテクとアナログを併用した製材所といった所に好感が持てます。木材の品質には、乾燥工程が重要。こちらの製材所では、柱や梁は高温乾燥、枠や羽柄材などは中温乾燥を行っているとのこと。こちらは全国にまだまだ少ないJAS認定によるグレーディング(木材の含水率、強度を測定して表示)のできる製材所。強度測定には曲げ強度を計る方法と、打撃強度を計る方法があり、前者は手間が掛かり、後者は量産向き。ここの工場では前者を採用。
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伸栄木材さんの後は『田辺市立新庄小学校』に向かいました。平成28年度に完成した紀州材をふんだんに使った学校事例の見学です。構造設計者は、家づくり学校1年生の授業にゲスト講師としてお招きしている山田憲明先生。当初はRC造の校舎を耐震改修をする計画だったそうですが、紀州材の産地である地元からの強い要望、寄付金があり、木造校舎が実現したそうです。長い歴史を有する学校で、昭和21年の南海地震においては津波の被害に遭われ、高台移転された学校。様々な思いに耳を傾けてきました。
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一日目、最後に向かったのは紀州奥白浜椿温泉にある『海椿葉山』。海を見下ろす岸壁に建つ客室数6室の小さな宿。その日の夜の宿泊先です。海に夕日が沈むタイミングで伺うことができました。紀州材が使われ、大阪の建築家・竹原義二先生が20年前に手掛けられた建物。その竹原先生に来てもらい、講演をしてもらうという特別企画。テーマは「木造屋根架構の可能性」。竹原先生がこれまで手掛けて来られた独創的な木組みの事例を通して、その試みを乗り越える技術と思想をご教示いただきました。また「この建物が古びないのは、屋根が大切、商業建築ではないこと」と言うことにも強く共感し、信念をもって邁進する勇気を頂いた次第です。建物オーナーも、竹原先生に設計をお願いして、本当に良かったと笑顔が溢れておりました。今回の見学会では、泉幸甫校長も参加。竹原先生とは旧知の中。共鳴するお二人の世界観にすっかり魅了された面々でした。
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2日目、紀伊半島の美しい海辺の景色を見ながら南下、向かったのは『かつら木材商店』さん。和歌山県は、スギとヒノキが採れる紀州材の産地なのですが、南の方は、特に良質なヒノキの山々が広がっています。かつら木材さんは、そんなヒノキを取り扱い、関西エリアを商圏としています。製材所に積み上げられた見事なヒノキの丸太。構造材に使われる材も良質なのですが、特に良質なものは枠材や式台などの板ものに使われます。積み上げられた材を見て、使い方を想像すると、ワクワクが止まりません。ここでも乾燥には気を配っています。乾燥させる燃料は、木の皮を活用したバイオマス。木は捨てるところがないと言います。こちらもJAS認定によるグレーディングのできる製材所。製材所だけでなく、プレカット工場も持っています。きめ細かな対応ができる工場と、量産型住宅向けの大きな工場。見学させて頂いたのは後者。高速道路の橋桁を作っていた鉄工所の跡地を活用。幅40m×奥行き184mの工場は、圧巻のスケールでした。
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かつら木材商店さんのある西牟婁郡すさみ町から、田辺市に戻ってランチタイム。訪れたのは『秋津野クラインガルテン』。都市と農村の交流を目指したグリーンツーリズムの施設であり、田辺市立上秋津小学校の古い木造校舎を活用したもの。校庭内には植えられた樹木の外構が美しい。地元のお母さま方がつくるスローフードバイキング料理を、木影に座って戴きました。そんな農家レストランの他に、農のある宿舎、手づくりスィーツ工房、さらにはICT(情報通信技術)オフィスも入った交流施設です。古い校舎の活用と地域活性化の事例として、興味深い場所でありました。
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続いて向かったのは『紀州梅の里なかた』。中田食品さんが展開する梅干しの直営売店です。お土産の購入ということもあるのですが、ここでも紀州材がふんだんに使われ、そんな木造建築を見学してきました。
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二日目、午後から向かったのは『山長商店』さん。到着するなり目に飛び込んでくる見事な製材たち。貯木場から運ばれた丸太は、皮を剥き、製材され、高温蒸気減圧乾燥させていきます。設備は導入するだけでなく、使いこなすことが大事。工場には目利きがいて、一本一本異なる木材の個性を選別し、適材適所に振り分けながら自然乾燥(養生)。乾燥後はモルダー(四面鉋盤)仕上げ。職人さんが一本一本割れや反りなどの不具合を検品していくそうです。そしてマイクロ波含水率測定器と動的ヤング係数測定器を使ってグレーディングを行い、出荷。プレカットに関しては大工さんを二人配備し、機械ではできない加工も、手刻みで小回り良く対応してくれます。山長さんの特徴は、植林、森林育成、伐採、製材、強度検査、プレカットを一貫体制で行い、首都圏の工務店への供給体制が整っていること。この林産地と都市とを結ぶ生産・流通システムは先進的であり、その功績は大きい。このシステムの構築には、様々な苦難の痕跡があるはず。そんな質問を榎本会長にぶつけてみました。田辺湾に輸入丸太が浮かぶ時代に始まり、やがて製材済みの木材が輸入、地元の製材業者は次々に廃業していったそうです。そんな中で活路を見出し、乗り越えて行く道程のお話には、感銘を受けました。木材に関する産地見学会ではありますが、榎本会長の人間力に習うことも大きい時間となりました。顔の見える人間関係って大切だと思います。
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最後に訪れたのは『南方熊楠顕彰館』。熊楠(1867-1941)は、世界の植物学、民俗学に大きな功績を残した人物ですね。建物は、紀州材がふんだんに使われています。顕彰館に隣接して、熊楠が亡くなる前の25年間過ごした旧邸(登録有形文化財)が建っています。400坪の敷地に建つ旧武家屋敷であり、南方植物研究所という熊楠の研究拠点。田辺市中屋敷町にあるのですが、瓦、煉瓦、石を積んだ美しい塀の残る街並みでありました。

紀州材は色艶・目合が良く、強度も優れており、さらには製材や乾燥の技術が高く、首都圏への流通が整っていることが特徴。以上、まちと山を繋ぐ林産地、紀州材産地見学会のレポートはお終いです。

根來宏典/根來宏典建築研究所






by iezukuri-school | 2019-12-23 17:35 | 4年の授業風景 | Comments(0)

第11期 4年生 中間発表

9月8日、家づくり学校4年生の中間発表が行われました。今年はやや少なめの7名、3つのスタジオでの指導となっています。今年の課題は3つの世帯が暮らす家。3世帯+地域がどのような関係性を築くのかをデザインするという、楽しくもあり苦しくもある課題に7人7様の提案がありました。なかなかのハイレベルです・・・後半戦も頑張ってください!!!終了直後のサプライズ!泉先生のHappy birthday!もありました笑!(佐々木善樹)
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by iezukuri-school | 2019-09-09 18:06 | 4年の授業風景 | Comments(0)

第11期 4年生 第2回

6月2日、4年生第2回の講義は3つのスタジオの合同講義でした。
課題である3つの世帯が集まって住むカタチを、各生徒さんらにライヤグラム化して発表をしてもらいました。先生方のみならず、生徒さんからも多様な意見が飛び出し、有意義な発表となりました。 この後は9月の中間発表まで各スタジオでの指導に移ります。みなさん頑張りましょう!@佐々木善樹
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by iezukuri-school | 2019-06-04 12:02 | 4年の授業風景 | Comments(0)

第11期4年生第1回

4年生第1回の授業が5月11日(土)に行われました。今年は3スタジオ(泉スタジオ・川口スタジオ・高野スタジオ)体制で行われます。テーマは「集まって住む家・玄関のない家」です。この日は設計課題となる計画地を皆で見学し、そのあと市ヶ谷の家づくりの会事務局に戻り課題の説明及び各スタジオ毎に分かれてのガイダンスが行われました。
 受講生の皆さん、今年1年頑張ってください!

泉スタジオ :泉幸甫先生
川口スタジオ:川口道正先生
高野スタジオ:高野保光先生
課題出題  :古川泰司先生                 担当:佐々木善樹
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by iezukuri-school | 2019-05-28 11:48 | 4年の授業風景 | Comments(0)

4年生・最終発表会

2月10日、日曜日に、家づくり学校の4年生最終発表会が行われました。
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今期の4年生は全部で13名、5人の建築家の下、約1年掛けて住宅の設計に取り組みました。
泉スタジオ川口スタジオ諸角スタジオ高野スタジオ古川スタジオの5つです。
そして課題は半田さんの出題で、工務店のモデルハウスでありながら、きちんと設計された住宅、年間5人の建主がつくような設計というのがテーマでした。
ユニバーサルな設計を求めているのではなく、建主を想定して魅力ある建築家の設計がポイントです。

65人が参加し、13時からスタートして、結果発表は19時になりました。
6時間にも及ぶ長時間でしたが、皆さん真剣に聞いてくださり、コメント用紙に文字が溢れるようでした。

これで1年間の授業は終わり、韓国への修学旅行になります。
来期も募集が始まっています。
詳しくはコチラをご覧下さい。


by iezukuri-school | 2019-02-14 00:50 | 4年の授業風景 | Comments(0)

スタジオ訪問・川口スタジオ編

4年生の事務担当、BUILTLOGICの石黒です。
昨日、川口スタジオを訪ねました。今期は5つのスタジオが開設されていますが、最後の訪問です。
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毎年、川口スタジオはパワフルです。内容てんこ盛り。
スタートは14時だそうですが、私が到着した16時では、まだ一人目の指導途中でした。
それから雑談も交えてですが、授業が終わったのが20時頃でした。
この日で、発表前の指導は最後ということで、近くのイタリアンで打ち上げをして帰宅したのでした。

さてさて、来月2月10日(日)が発表になります。
4年生以外の皆さんも是非、発表を聞きに来て下さい。
4年生の皆さんは、頑張ってまとめてくださいね。楽しみにしています。

BUILTLOGIC・石黒





















by iezukuri-school | 2019-01-21 15:08 | 4年の授業風景 | Comments(0)

スタジオ訪問・諸角スタジオ編

4年生の事務担当、石黒です。
先日、諸角スタジオを見学してきました。この日は諸角さんの事務所ではなく「家づくりの会」の市ヶ谷ギャラリーで開かれていました。
スタジオ訪問・諸角スタジオ編_b0186729_10275178.jpg
発表まで2ヶ月を切っていて「自分の設計意図をきちんと発表できて、相手に分かるように伝えるのも大事、、」ということで、そんな練習もしていました。
今回は、工務店がモデルハウスとして採用したくなるような家、ということなので、プレゼンテーションもかなり大事なんだと思います。

BUILTLOGIC・石黒隆康


























by iezukuri-school | 2018-12-21 10:38 | 4年の授業風景 | Comments(0)

スタジオ訪問・古川スタジオ編

4年生担当の石黒です。
目白駅からほど近く、古川スタジオを訪ねました。
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古川スタジオは、四国で遠足授業をしたり、いろいろと体験をしながら考えているようです。
この日はプランのチェックだったり、配置の思考だったり、、、、、。

成果としてまとめるまで、まだまだ険しい道が残っているようです、、、、。

BUILTLOGIC・石黒隆康





















by iezukuri-school | 2018-11-23 18:16 | 4年の授業風景 | Comments(0)

スタジオ訪問・泉スタジオ編

4年生の事務担当・石黒です。
先日、泉スタジオを訪問してきました。
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泉さんのスタジオは、前期は「計画論」、後期は「意匠論」ということで、この日は各々が模型を用意して臨んでいます。
自分がやりたい建築のお手本をじっくり研究して、それを自分の設計にも取り入れる。
その過程で、前期の「計画論」が破綻していないかチェックしながら、、、、という感じでしょうか?

3人それぞれで、見学している私も凄く刺激になりました。

この日はじっくり指導を受けた後で、チーズとバケットをいただきながらワインで乾杯。お洒落だわぁ(笑)

BUILTLOGIC・石黒隆康






















by iezukuri-school | 2018-11-16 12:19 | 4年の授業風景 | Comments(0)

スタジオ訪問・高野スタジオ編

4年生の事務担当、石黒です。

先週末、家づくり学校4年生のスタジオ訪問で、高野スタジオを訪ねました。(遊空間設計室・高野保光
高野スタジオは毎月テーマを決めているそうで、この日のテーマは「建築と音楽」だそうです。高野さんの事務所がある阿佐ヶ谷はこの日「阿佐ヶ谷ジャズストリート」というイベントの日で、スタジオの皆さんは「山下洋輔」の生演奏を聴いてきたそうです。
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今年の課題は工務店のモデルハウスでもあり、きちんとした設計も求められ、なかなか難しいテーマとなっています。模型を準備してきた受講生もいて、プランと形態を眺めながら指導が行われています。

BUILTLOGIC・石黒隆康























by iezukuri-school | 2018-10-29 14:10 | 4年の授業風景 | Comments(0)


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