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第6期 2年生 第8回 「古建築」

1月18日(土)は2年生今期最後となります「古建築」の授業が行われました。
毎年国宝の建築を含めて幾つかの建築を観て廻ります。

今年は北鎌倉駅に隣接する円覚寺からスタートです。天候に恵まれたなか、
総門に25名が集合しました。

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今回の引率講師は山本先生と石黒先生になります。
スタッフを福田さんと当方杉浦が務めさせていただきました。

また山本先生の計らいによって「文化財保存計画協会」の代表であります
矢野和之先生が特別講師を引き受けてくださることになりました。

普段知り得ないお話しが伺えることに期待が高まります。
更に今期は特別メニューが続きますがそれは追々…。

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ご住職様の案内により、国宝「舎利殿」(推定:鎌倉時代末~室町初期)に
早速向かいます。円覚寺の奧の方に位置するため、山門、仏殿、大方丈、
妙香池と、順次横目に緩やかに登って行きます。

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通常はここより先には立ち入ることができません。
ちなみに年間では、お正月の三箇日、五月の連休日、十一月の宝物風入れ
の行事の際には開放されるようです。

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舎利殿の美しいプロポーションや軒先のラインを眺めつつ、先生の貴重なお話
に聞き入っている情景です。

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その後は各自、先生に質問を投げかけたり説明を伺いながらじっくりと拝観さ
せていただきました。
ここでは詳細内容を書くスペースはありませんが一つだけ、

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2層の屋根をもちますが下層に見られる和様の並行垂木に対し、上層の垂木
は建物の中心から放射状に架けられている、禅宗様の「扇垂木」を見ることが
できます。ダイナミックかつ大らかさを感じますね。

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拝観中はお隣の禅堂や正続院から読経が境内一帯に響き渡っていました。
日常の修行中のなかでご開放くださいましたことと、このような大変貴重な機
会を与えてくださいましたことにとても感謝しました。

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鐘楼にて鐘を突きつつ般若心経を唱えるお坊さんの声の波動を感じながら
舎利殿を後に。

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そして場所を移してお茶のおもてなしを受けました。ここでも話は続きます。

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その後、妙香池(建武2 1335年)を経て大方丈及び庭園へ。

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(苔)

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仏殿(昭和39年再建)の側らを経て山門(重要文化財:天明5 1785年)まで、
貴重なお話しを伺いながら下りて参りました。

ここで午前の部は終了です。



午後は北東へ大移動しつつ各自昼食を済ませて三溪園へ。
会の諸角先生の計らいにより、三溪園を管理されています吉川利一様に普段
公開していない建物のうち数棟の内部をご案内いただく機会に恵まれました。

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先ずは臨春閣(重要文化財:江戸時代 慶安2 1649年)数寄風書院屋造りの
別荘建築内部をご案内くださいました。

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一部しかお伝えできませんが見所満載です。

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ここでも吉川様はじめ各講師から興味深い話を伺うことができました。

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こちらは臨春閣第三屋2階「村雨の間」でのベストショットです。

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障壁画共に名称の通り、雨がテーマになっているとのこと。

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雨戸はコーナーで90度回転して納まり、三方が開放される仕組みです。
三溪園内の各建物からは塔が望めるように配置されています。

こけら葺きの屋根に降雨点のラインが伺えます。降雨時に屋根から滴る水を
室内より風景と共に愉しむ贅沢な時間を想像しました。

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参考までに、こちらは下見時に撮影した臨春閣第三屋の外観です。
軒樋は1階の庇にのみ設けられていることが解ります。

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第三屋2階から、これまで内部を拝観してきた第二屋の外観を臨むと、
こちらは池面側の一辺のみ軒樋の無いことを発見しました。

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臨春閣の外観を眺めつつ園内を移動します。外はうす暗くなりはじめ大変寒
くもなって参りました。(ちなみに右側から 第一屋 第二屋 第三屋 となります)

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そして聴秋閣(重要文化財:江戸時代元和9 1623年)に到着です。
京都二条城内にあったといわれる楼閣風建築になります。

この愛らしいスケールに上下階のボリュームバランスやプロポーションの良さ。
風で飛ばされてしまいそうな華奢な部材構成に緻密な意匠。
内部の拝観を心待ちにしていました。

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人が入るとそのスケール感が解ります。入口は杉板の四半敷きでした。
下見時に外部より船着きを彷彿させる意匠を感じておりましたが、ここは舟入
の間と呼ぶそうで、京都・二条内にあった際には水辺に建てられており船で出
入りしたのではないかということでした。

こちらは定かではありませんが体感した印象では、この浮造りのような荒床の
ような杉板の表情が水面を見立ており、内部にて箱庭的に愉しんだのではな
いかと思いました。

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ここでも古川様より大変丁寧なご解説をいただきました。

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この愛らしいスケールのなかにはこれでもかとばかりに要素や遊びが詰め
こまれていますが、不思議と共存しています。各部、全体のプロポーション
の成せる技ですね。

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古川様お勧めの奥の遊歩道からのアングルです。
ポツンと据え置いたかのような、箱庭的な愛らしさを外部にも感じました。

今回は人数的な問題もあり残念ながら2階に入ることはできませんでした
が充分満喫させていただきました。
2階からの三重塔への眺望を想像しながら聴秋閣を後にします。

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拝観した臨春閣の2階は雨戸に覆われていました。閉園時刻はいつの間に
が過ぎていましたが、白雲邸(大正9 1920年)も拝見させていただくことに。

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予定時間を大幅にオーバーしてしまいました。
吉川様、本当にありがとうございました。


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外はすっかり暗くなっています。
これにて2年生の今期最終講義修了です。


スケールは異なれども、プロポーション及びバランスが保たれていれば、大
小はさほど問わずに違和感のない空間が保たれるということを再認識する旅
となりました。

乳幼児と幼児を抱える現在、建築を充分に堪能する機会をなかなかもつこと
ができずにおりましたが、大変贅沢な時間を過ごさせていただきました。


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園内の帰路、振り返ると松そして三重塔のシルエットが大池にもほのかに映り
そこには何ものにも代えがたい世界が広がっていました。




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その後は中華街へ。
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最後に相応しい?懇親会となりました。



充総合計画/杉浦 充
by iezukuri-school | 2015-01-20 12:24 | Comments(0)

第6期 3年生「形態」(後半)

1月18日(日)は家づくり学校3年生「形態」後半の授業でした。
講師は泉幸甫建築研究所の泉先生です。
最終回は、課題の発表会です。

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発表は、図面と模型でプレゼンします。



講評を受け、講義後半はそれぞれの案をリニューアルすることに取り組みました。

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一人一人、エスキスを受けている様子です。真剣な様子が伝わってきます!



課題を通して、建築空間の試行の仕方やヒントなど、多くを学びました。
講義は終了しますが、最後にリニューアル案の提出があります。
みなさん、お忙しいと思いますが、頑張って下さい!

最後に来期、最終学年のスタジオコースへ向けてのお話がありました。
その後は今年度最後の懇親会、多岐にわたる話題で、大いに盛り上がりました。


(写真:赤沼修さん、小野)


小野 育代/小野育代建築設計事務所
by iezukuri-school | 2015-01-20 11:57 | Comments(0)

第6期 1年生 第8回「生き残るためには」

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日曜日は、家づくり学校1年生の講義「生き残るためには」がありました。
講師は、泉幸甫先生・川口通正先生・松澤静男先生・松原正明先生の4人です。
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トップバッターは松原先生。
独立して初めての作品をつくるきっかけから、その後どのように仕事を得てきたかをお話しされていました。
薪ストーブ・パッシブソーラー・壁面緑化の3つを自分のものとしていく過程のお話が興味深かったです。
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2番手は松澤先生。
工務店や製材業者とのコラボのお話しや、家のほとんどを120角のB級木材でつくる取り組みなどをご紹介いただきました。
チームを組んで仕事をすることの強みを感じます。
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次は川口先生。
どうして自分は建築家になろうと考えたのか。
子供の頃の体験から家づくりの会との出会いまで、ご自身の体験をもとにお話しされました。
余談ですが、TOTO通信の最新号にも川口先生のお話が紹介されています。
今回の内容と重なるところもありますので、興味のある方はぜひご覧ください。
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最後は泉先生。
これまでに様々な御師匠さんと出会ったことや、知的好奇心を持ち続けることの大切さ。
または、野心と誠実さの両方を持つことの大切さなど、幅広くお話しされました。

後半は座談会形式で、ふだんはなかなか聞くことができないお話もありました。
先輩方からの熱いエールが込められた今期の最終講義となりました。

(写真は一部を丹羽修さんにお借りしました)

村田淳/村田淳建築研究室
by iezukuri-school | 2015-01-13 17:21 | 1年の授業風景 | Comments(0)


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