第13期 1年生 第8回「生き残るためには」
外はお花見日和でしたが、講義です!



伊澤計画/伊澤淳子
第13期2年生 第8回目「左官」
先日、第13期2学年最後の講義である「左官」の講義が開催されました。
担当講師は泉幸甫校長、特別講師として将来を嘱望される若手左官職人の古川元章氏をお招きして講義が行われました。
左官仕上と一口に言っても材料や手法はいろいろありますが、日本人にとってとても馴染みのある仕上だと思います。
しかしながら建築の近代化や建築技術、建材の進歩、経済合理性の観点、価値観の変化などから、本当の意味での左官仕上は減少の一途をだとっています。
それと同時に、本物の左官職人さんが減っています。左官職人の古川さんは、京都の有名な左官職人の下で修業を積み、昔ながらの材料と技法を用いて独自の表現を追求されています。
講義では、外壁のリシン掻き落し仕上と、内装の土壁仕上を思い思いの材料と調合で塗り見本を作ってみるという体験をしました。
まずは古川さんにご用意いただいた塗り見本とご説明を受けながら、どういった材料をどういった配合にするとどんな表現ができるか、イメージを膨らませます。


そして使いたい材料を古川さんにお伝えすると、古川さんが「いい塩梅に」材料を調合してくれるという、贅沢な講義でした。




普段の設計では既調合の左官材料しか使ったことがない設計者が多いと思いますが、材料とその性質を知ると、表現が格段に自由になります。
確かに左官仕上の欠点もあり、その欠点をカバーするために開発されてきた既調合の左官材料やそれに代わる工業製品が現代の建築表現の主流ですが、それらは本当の左官表現とは全く異なることを理解できたのではないでしょうか。
今期最初の講義「素材」では、「素材を知ることは自分らしい設計をすることに近づくと思います」とブログに書きましたが、まさにそのことを実体験として学ぶことのできた講義でした。
今回の講義は、左官文化に長年貢献されている富沢建材株式会社様に場所をお借りして開催することができました。
また、古川さんのみならずお仲間の左官職人さんが2名も協力して下さり、充実した講義となりました。
皆さん、家づくり学校2学年の講義はいかがでしたでしょうか。
ここで学んだがことを一つでも皆さんの設計活動に活かしていただきたいと願うばかりです。
島村香子/島村香子建築設計室
第13期 4年生スタジオ訪問(川口スタジオ)

第4期 構造ゼミ 第7回


第13期 1年生 第7回「歴史から考える」


NPO法人・家づくりの会が運営する「家づくり学校」の専用ブログです
by iezukuri-school
外部リンク
検索
カテゴリ
全体お知らせ
1年の授業風景
2年の授業風景
3年の授業風景
4年の授業風景
特別構造ゼミの授業風景
イベント
報告
未分類
以前の記事
2022年 06月2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
more...
最新のコメント
雨のみち様 コメントあ.. |
by iezukuri-school at 13:45 |
設計を手掛ける方たちと建.. |
by 雨のみち at 16:22 |
第一期、第二期では、八戸.. |
by iezukuri-school at 17:00 |
寒い中現場公開に来ていた.. |
by 藤原昭夫 at 10:43 |
藤原さんには、新年早々、.. |
by 小疇友子 at 10:37 |