第7期2年生 第5回「古材・再生素材」

今年の授業も折り返しの第5回目となりました。(授業は全8回)
2年生の講義は「古材・再生素材」。講師はクラフトサイエンスの安井正先生です。


第7期2年生 第5回「古材・再生素材」_b0186729_7513323.jpg午前中の再生マテリアルの生産現場から始まり、古材、リノベーション建築と、、材料から建築までを1日で網羅する密度の濃い講義になりました。


廃材からパーチクルボードを作る製造工程を見学した、東京ボード工業。学校恒例の白衣姿で見学→





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昼食は新木場に事務所がある中島工務店さんのモデルハウス現場をお借りして。授業の番外編で「みんなでつくるモデルハウス」の話を興味深く伺いました。ちなみにモデルの設計は家づくり学校のOB小疇友子さん。



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古い柱、建具、照明、農機具などの道具類などなど、、、を扱う古材屋さん、ひでしな商店。魅力的なものがたくさんあります。




第7期2年生 第5回「古材・再生素材」_b0186729_823289.jpg→ → → 後半は谷中へ移動 → → →








元下宿屋をリノベーションしたHAGISO(ハギソウ)。ギャラリー、カフェ、貸しスペース、ショップ、アトリエ、設計事務所が入る複合施設です。



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空薫(そらだき)×teck too hook(テックトゥーフック)は、
家づくりの会会員の丸石隆行さんの事務所teck too hookと、和菓子屋さん空薫のシェア店舗。古い住宅を必要最小限にかつ魅力的に改装した空間です。
ここまでかなりの距離を歩いたので、和菓子をいただき、しばし寛ぐ一行であります。



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最後に訪れたのは、湿板写真館(しっぱんしゃしんかん)。リノベーションの設計は安井先生。
空間も湿板写真というアートも魅力的で、写真家で家主である和田さんの話に聞き入りました。


再生素材、古材、リノベーション・・・それぞれの見学先にある社会的背景や成り立ちのストーリーも知ることができ、興味深い1日となりました。
授業後の懇親会は古い蔵のなかで、、、こちらも大いに盛り上がりました。


小野育代/小野育代建築設計事務所
# by iezukuri-school | 2015-10-21 08:36 | 2年の授業風景 | Comments(0)

第7期 3年生 第5回 『形態』前半

10月04日(日)は、3年生 第5回 『形態』前半の授業でした。
講師は泉幸甫建築研究所の泉先生です。
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講義の前半は泉先生が現在までに各国の旅をしたときの、
古今東西、西洋からアジア、国内、モダニズムの巨匠、果ては近所の建売住宅まで、
幅広く様々な建物の写真をみながら、その形態について大変興味深い解説が為されました。
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写真はこの3年生が1年生のときに授業でお世話になった自由学園ですが、
1年間親しんだ建物に対する泉先生の考察は大変興味深かったに違いありません。
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後半はとある課題が出され、各々が様々な立体を実際にイメージしていきます。
当方も一緒になって頭を回転させましたが、普段形態についてどのようなプロセスで
臨んでいたのかを客観的に考える機会ともなりました。
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課題は更に踏み込んだ内容が加えられ、解答を次回11月8日(日)までに提出することになりました。
皆さんお忙しいと思いますが頑張りましょう。
また、今期も特別日を設けることとなり、12月13日(日)を加えた3回の講義となります。

授業後は場所を移し恒例の懇親会へ。
今回は少し嗜好を変えてネパール料理を嗜みました。


充総合計画/杉浦 充
# by iezukuri-school | 2015-10-05 18:28 | 3年の授業風景 | Comments(0)

第7期 1年生 第4回 「構法から考える」

第7期 1年生 第4回 「構法から考える」_b0186729_19583924.jpg


9月27日 日曜日。4回目の1年生の授業が始まりました。
講師は 諸角敬先生 と 山田憲明先生 です。

「構造」 とか 「計算」 という言葉を聞くと、逃げ出したくなる設計者の方もいらっしゃると思うのですが、
諸角先生は、構造の簡単なエッセンスを知ると、デザインの世界が拡がる。ということを、平易に平易に
説明してくださります。
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こんな、導入としての構造。という授業を 学生時代にしてくださる先生がいらしたら、僕は、私は、構造設計からデザインを攻めてみよう!と たくさんの人が 思ったのではないでしょうか。
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続きまして、山田先生のお話しです。意匠設計者が、たとえば、木造2階建ての2階部分。7m×7mの空間を無柱空間にして、ひとつの大きなワンルームにしたい。と。そうした時に、山田先生がどういう回答を出されるか。という事例をいくつも見せていただきます。 問題提起→一般的に解決する方法を提示→それではできないときにさぁ、どうする?→ 考え出して、調整して、現場に行って、おぉ~!無駄なく、美しい 構造!ただし、コストはかからないように、出来るだけ一般に流通している流通材で解決されている! わたくし、お話しをお聞きしているうちに、興奮して身を乗り出してしまいました。この2時間で自分がレベルアップした。という 不思議な錯覚に陥りました。
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授業のしめくくりは、ある、3Dで立ち上げたプランを、どうしたら 意匠的に美しく成り立たせられるか。そのための構造は、どうあるべきか。という両先生の即興セッションです。「できない。」とはおっしゃりません。どうしたらできるか。という快活なお話しが進みます。初の試みだったようですが、とても面白かったです。

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山田先生 「困難に、共に、真摯に、向き合ってくれる、明快なビジョンを持った意匠設計者の方と お仕事がしたいですね~。」 そのお言葉が、とても 印象的でした。

写真は村田淳先生から拝借させていただきました。


丸石隆行/tech to hook 丸石隆行一級建築士事務所
# by iezukuri-school | 2015-09-28 21:04 | 1年の授業風景 | Comments(0)

4年生・中間発表

シルバーウィークの最終日。今日も良く晴れて気持ちいいですね。

日曜日は、家づくり学校の4年生、中間発表でした。
今年の課題は現実的で、約30坪の敷地に具体的な住宅を設計しています。
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(↑写真は古川さんより提供してもらいました。)
3つのスタジオで、7名の受講生が取り組んでいます。
ひとりひとり、プロジェクターを使って中間発表を行いました。
家づくり学校のポイントは、具体的で現実感があること、、、、。
コストや暮らしやすさも求められます。

いや〜、楽しい時間でした。
皆さんがどんなことを考えてプランを練っているか、とても勉強になりました。
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時間通りに終了して、その後は場所を移しての懇親会となりました。
いろいろな意見交換、こちらも有意義な時間でした。

BUILTLOGIC・石黒隆康
# by iezukuri-school | 2015-09-23 13:12 | 4年の授業風景 | Comments(0)

第7期 2年生第4回「建具」

台風の影響で被災された方々へお見舞い申し上げます。

9月12日家づくり学校2年生は建具の授業で埼玉県ときがわ町から昭島へ
4カ所の建具工場(こうば)を見学しました。

講師は家づくりの会 松本直子さん、荒川木工所 荒川義昭さん、
阿部興業の今成さんにも解説していただきました。

最初は無垢の建具が得意な下雲木工所、
框の組み方やガラスの入れ方、材料について説明をいただきました。
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お昼は
阿部興業、今成さんのお話。
建具の框の大きさや厚さについて、、、何から決まるか。
(何処の工場へ伺っても、紙とボールペンを取り出して、丸太の断面や木材の絵をなんども、
ホイホイって描いて説明してくれます。)
第7期 2年生第4回「建具」_b0186729_18403235.jpg


そして、松本直子さんの講義。
ちょっとした、アクシデントがあり、みんなでPCを見ながらとなりました。
家づくりの会の研究会と建具屋さんと専門家とで造って来た、木製防火建具の開発の経過。

「町場の建具屋さんで、木製防火建具が造れたらいいよね。」
そんな話から平成20年頃、始まったそうです。

何度かの紆余曲折を経ていくつかのタイプで実現化が見えてきたという、、、

設計者として、建物を設計するその先のことに取り組んでいる姿は、
とても心に響きました。
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障子の製作を得意とする、畑産業では猫間障子の造りについて、
説明を伺います。
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栗原木工所では若い職人さんが説明をしてくださっています。
今回はNCカッターを使って、
組子のデモンストレーションを見せていただきました。

NCカッターで加工した波形の部材を切り離して、
組むと、、、七宝という組子の美しい形になります。
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そして、最後は荒川工業所さんにて、
どの機械でどんな加工が出来るかを見せて頂いたり、説明を受けたり、、、
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そして、組子を組む体験。
建具に向く、材料のカットサンプルもいただいてきました。
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最後に荒川さんの建具の授業。
障子の組子の話など、名称や造りについて講義を受けます。
柱のサイズを見ながら建具の詳細を決めるぐらいこだわって欲しい。と。
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伺った4社の建具屋さんは、若い後継者もいらっしゃって、
技術の伝承をされ、かつ、新しいことにもチャレンジしていました。
去年、一昨年とルートは同じですが、違った建具の魅力を教えていただきました。
建具職人達から建築設計者達へ、、、教えてもらったコト、生かして行かなくては。。。

写真提供 小野育代建築設計事務所/小野育代さん

伊澤計画/伊澤淳子
# by iezukuri-school | 2015-09-13 23:26 | 2年の授業風景 | Comments(0)


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